夏季のあいだシャワーのみにしていたお風呂。長かった酷暑も終わり、そろそろお風呂を再開しようかと思っているところに、男性利用者のFさんから「涼しくなったからお風呂に入りたい!」とリクエストがありました。
ということで、今晩から湯船にお湯を沸かす風情が戻ってきました。
1階の男性利用者は皆笑顔をみせてくれました。一方、2階の女性利用者からは「まだ暑いからシャワーでいい」という声が多く、意見がわかれています。
週末のお昼ご飯
定期受診の際に、主治医の先生にも「お昼ご飯作っている」と嬉しい報告ができました
自分の食べたい物を自分で作るって本当にすごいことですよね
ご本人も週末の楽しみになっています
先週の職員会議で、世話人が受講してきた研修について報告してくれました。「リスクマネジメント ~ヒヤリハットと事故・過誤の違い~」という研修でした。
以下はあくまで世話人の受け止め方によりますが、講師の方は、世話人一人一人の意識改革を訴え、どんなに知識や経験があってもその人の個人の感覚が業務に影響すると述べていたとのこと。世話人はその点が印象に残ったらしいです。
これは言葉を変えれば、対人支援の仕事は相互依存的であるということではないかと思います。「個人の感覚」という時、それは支援する相手との相互性がすでにそこにあるため、マニュアル通りにいかないことが多い、ということではないか、と。裏を返せば、それがこの仕事のだいご味といえるかもしれません。
14日、蒲田の大田区民ホールアプリコ地下1階展示室で開催された「令和5年度 複合課題研修 精神障がい・精神疾患のある方の地域生活を支える多機関・多職種連携」に参加してきました。「精神障がいにも対応した地域包括ケアシステム」の取り組みや事例を対話を通して学び、深めること、そして精神障がい・精神疾患のある方が地域の一員として安心して自分らしい暮らしをすることができるよう多機関・多職種によるチーム支援について考える場でした。
講義では望月明広氏(横浜市総合保険医療センター生活訓練係長)により、「精神障がいにも対応した地域包括ケアシステム」についての必要性を学びました。特に「生きづらさ」という言葉を使い、「精神障がい」の捉え方を広く解釈する意図が読み取れます。それは法改正の文面においても、「精神障害者のほかに精神保健に課題を抱える者も対象にできるようにする」と謳われていることからも明白です。このことは、(精神)障害者支援/高齢者介護といった行政による縦割りではもはや対応に限界があることを意味します。
後半のグループワークはそのための多機関・多職種連携なのだろうと理解しました。ケアマネ、地域包括支援センター、訪問看護、地域福祉課、保健師といった方々と対話をした実感として、自分が日頃から狭い枠で発想していることに気づかされ、自分の経験と役割を拡張していく必要性を強く感じる貴重な場となりました。
日曜のお昼ごはんをSさんに作ってあげたいというKさん
今回、材料費を二人で出し合いました
料理担当はKさんがして、お手伝いはSさんがするなど二人で協力して美味しいお昼ごはんができました
職員もほっこりな時間を共有できて、とても心温まりました
Hさんの年金受給更新に必要な医師の診断書を書いていただくため、クリニックへ通院同行しました。言葉のコミュニケーションが苦手なHさんに代わって問診の受け答えもさせていただきました。
さて、受診後、京急蒲田の商店街を歩きながら、昼ご飯は何を食べたいか尋ねたところ、「できればラーメンが食べたいです」と控えめに答えるHさんのリクエストに応えて、担々麺が評判の店に入りました。メニューを見ながらどれにするか尋ねると、「チャーシュー麺が食べたいです」ときっぱりと答えました。
デジャブのように思い出したのが、1年前、やはり同じ目的で通院後ラーメンを一緒に食べた時、やはりHさんはチャーシュー麺を注文したことでした。チャーシュー麺がHさんの好物であることがよくわかりました。ちなみに私は担々麺をいただき、こちらも美味しかったです。来年の今頃もやはりHさんはチャーシュー麺を注文するかもしれません。