利用者様の送別会

レインボーズアパートメント仲池上では去る16日夜、一階リビングにて利用者様の送別会が開催されました。他の利用者様と職員に囲まれての新しい門出にこの男性利用者様は「これまでで最高でした!」と感極まった声を何度も発しました。

送別会は他の利用者U様のエレキギターライブで幕を開けました。「カノン」のロックヴァージョンという選曲は、地域のコミュニティスペースで行われているギター教室に通いつつ趣向を凝らした跡がうかがえます。その美しい調べに一同が耳を傾け、終わったあと拍手喝采が起こったことはいうまでもありません。

「映え」のするデザートのケーキを召し上がっていただき、プレゼントと色紙が職員の手によりこの利用者様に渡された後、「居なくなるという現実をまだ受け入れられないのが正直なところだけど、仕事にしても新しいグループホームにしてもきっとうまくやっていけると思う」と声をかけるU様。

また、株式会社ビーテックが営業する就労移行支援事業所のレインボーワークスに共に通ったH様は別れの悲しさからか、あえて視線をそらしつつも「ありがとう」と、これまでずっと行動を共にした仲間への惜別の思いをしっかり言葉に現しました。障害の特性として発話によるコミュニケーションにやや難があるH様だけに、それは職員一同が胸を詰まらせる瞬間でもありました。

この利用者様が仲池上のグループホームを退去するのには理由があります。レインボーワークスで約1年半にわたる手厚い支援を受け、ご本人の努力の甲斐もあり見事この春からの就労が決定。就労先に場所が近い他のグループホームへと居住先を移ることになりました。つまり、レインボーズアパートメント仲池上を「卒業」するわけです。

レインボーズアパートメント仲池上ではこの間、この利用者様の生活全般を支援させていただきました。今でこそスーツ姿が似合うフレッシュマンですが、入所当初は社会生活全般の知識と経験に乏しく、着古したボロボロの服をいつまでも身に付ける、寝ぐせのまま事業所へ出かけるなど、「支援のしがいのある」方でした(笑)。

レインボーズアパートメント仲池上はレインボーワークスと常に情報と問題意識を共有し、その都度根気強く声かけをさせていただきました。真面目な性格のこの方は素直に応じ、ひとつひとつ課題を克服していきました。就労移行支援とグループホームがタッグを組み利用者様の自立を手助けするビーテックの障害者支援事業の真骨頂ともいえます。