一月往ぬる

 早いもので、今年も1月が終わろうとしています。「一月(いちげつ)()ぬる二月(にげつ)()げる三月(さんげつ)()る」とはよく言ったものです。1月は行く。2月は逃げる。3月は去る。1月から3月までは行事が多く、あっという間に歳月が流れ過ぎてしまうと感じる人も多いはずです。

 年の始めの行事として真っ先に想起されるのが初詣。その主な目的は、「一年の感謝を捧げる」「新年の無事と平安を祈願する」の2つだとされています。

「レインボーアパートメント柴又」が位置する柴又は、映画「男はつらいよ」でお馴染みの柴又帝釈天(題経寺)を擁しています。この名刹は、厄除けや病気平癒、勝負運などに大きな御利益があると言われています。加えて、その参道では、草だんごをはじめ、手焼き煎餅、飴、佃煮、甘酒......などを扱う老舗店が軒を連ね、参拝客の人気を博しています。さらに、正月三が日には参道裏の「柴又街道と江戸川の土手を結ぶ路面」に数多の屋台が出展され、盛況を呈しています。

 当ホームの利用者さんのなかにも、昨年に続き柴又帝釈天で初詣を済ませ、参道で草だんごを頬張ってきた人がいます。彼にとっての柴又帝釈天は、観光目的で訪れる寺でなく、暮らす土地を守護する地神(じしん)のような存在なのかもしれません。

 厄除け・病気平癒の地神に守られながら、当ホームの一年がスタートを切りました。遅ればせながら、本年も「レインボーアパートメント柴又」をどうぞよろしくお願いいたします。

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