昨日は月1回の職員会議を開き、その時間を利用して虐待防止研修を開催しました。令和5年度東京都障害者虐待防止・権利擁護研修(障害者福祉施設等職員コース)の講義動画のうち、「性的虐待の防止と対策」「身体拘束・行動制限の廃止と支援の質の向上」「通報の意義と通報後の対応」を勤務時間に全職員が視聴後、参加者でディスカッションをしました(欠席者は報告書を提出)。
初めに一人ひとり気づいた点を挙げてもらうと、性的虐待についての関心が高かったため、さらに議論を深めました。
「仲池上では無いがニュースなどで目にすることがあり、本人が言えないところが起きやすい要因か?」
「虐待そのものがあることが信じられない。仲池上では無いと確信している」
「加害者はカウンセリングのスキルが高く利用者を手なずけることに長けている。利用者との依存関係をつくるなど巧妙」
「体験中のSさん(女性・視覚障害者)の事例。外出同行で女性の職員はSさんの腕に手を据えて問題ないが、男性職員の場合、それだと能動性が出てしまうと第三者にはみなされ、能動性が加害性に発展する可能性もあり、Sさんから腕に触れてもらうようにと指示を出した」
「そもそも障害者の性の問題は公に議論しにくい歴史があり、性への関心を認めたがらない親もいるなど社会の無理解もある。障害者が性に関心を持つことは普通のこと。日々の支援で「これは虐待?」と疑問を持ち会議などで問題提起するのは意義がある」
などなど活発なディスカッションとなりました。