地域移行・地域定着研修

大田区立障がい者総合サポートセンターによる人材育成研修として「地域移行・地域定着研修」が17日に開催され参加しました。講師として厚生労働省から障害福祉専門官・地域移行支援専門官等の肩書を持つ金川洋輔さんが登壇され、「総論から各論へ繋げるために 今、なぜ地域生活が求められているのか」と題した講義が行われ、大田区内外から集まり会場を埋め尽くした参加者は熱心に聞き入りました。

講義冒頭で「精神障害にも対応した地域包括ケアシステム」("にも包括")が設計された経緯がイラストで解説され分かり易かったです。要するに、介護事業を主な対象としていた従前の地域包括システムに精神科病院退院後の地域移行を組み込んだという内容と理解しました。精神科病院退院困難の理由の3割が居住・支援がないためとのデータはグループホームのニーズの更なる高まりと合致します。

また、大田区の実態を把握するため、「ReMHRAD」というポータルサイトを実際スマホを使って試してみましたが、とても参考になりました。

後半のパネルディスカッションでは、「プシケおおた」(大田区)・「社会福祉法人ひらいルミナル」(江戸川区)それぞれの利用者と支援者が登壇し、現場の声を聞くことができました。勇気をもって公の場で発表されたお二人には敬意を表します。