企業実習前の社内就労訓練を実施しています
就労移行支援事業所レインボーワークスでは、外部の企業実習前に、社内で経営しているダイニング・カフェで本格的な接客を行った上で、企業実習に向かいます。幸い、レインボーワークスのあるビーテック本社ビル2Fのその下には、ダイニング・カフェ『グリシアル』があります。大田区でも企業への就労実績が高いのは、理由があります。
実践!当社経営ダイニング・カフェ『グリシアル』での就労訓練
企業実習を目前に控えた利用者Hさん。
ご本人から実習前に「コミュニケーションの自信」をつけたいというご要望をいただきました。実践的・体験的に訓練できるのがレインボーワークスです。早速、本社1階のレストランにて、ランチタイムの2時間で実際の接客練習を行いました。2階がレインボーワークスです。
実習前ですので、新たに覚えることは極力少なくしています。今回の模擬就労訓練では、
①あいさつ
②お客様への水出し・メニュー出し
③下膳
④お客様のお見送り
⑤テーブル拭き
といった簡単な接客業務を「本物の仕事」という点を意識して取り組んでいただきました。
訓練終了後は、感覚を忘れないうちに職員と振り返り。Hさんは手ごたえを感じたようで、実習までの間、継続してやってみたいということでした。
コミュニケーションスキルは、経験によって磨かれるものです。実践的な訓練を通して経験を積み重ねることで、スキルの向上を期待できます。レインボーワークスでは、他にも様々な訓練を行っています。
ダイニング・カフェ『グリシアル』での日々の風景
こちらは、「レストラン開店準備」風景です。
就労移行支援事業所レインボーワークスでは、本社が運営するイタリアンダイニング・カフェ「グリシアル」の開店準備を就労訓練に取り入れています。
テーブルやイス、窓、床、トイレといった箇所の清掃や観葉植物の手入れは、レインボーワークスの利用者さんが行っているのです。
お客様に綺麗で居心地のいい空間を提供することはレストラン運営ではとても大切。更に料理がおいしくなり、「また来よう!」とお客様に思って頂けるような仕事をしなくてはいけません。
レストラン開店準備の作業をした利用者さんからこのような言葉を頂きました。
「この清掃は、レストランの従業員やお客様が見ている中で緊張するが仕事をしているという実感を感じられた。」
「実際に清掃をした空間の中でお客様が食事をしている姿を見て、とても嬉しく思えた。」
「従業員の方に清掃を頑張っていることをほめてもらえて、できているという自信につながった。」
この経験は、事業所内だけで作業や訓練していても絶対に得られるものではありません。実際に現場で作業することで、更なるレベルアップに繋がります。
働く上で、漠然と業務をしていると気づきませんが、自分が行っている仕事の先には、それを必要としている「お客様(他者)」がいます。仕事は自分のためでもありますが、他者のためでもあります。「人のためにより良い仕事をしていこう」と思えることは、就労に必ず活かされると思います。