今回のグループワークでは、感覚だけで重さを量るプログラム。
まずはフタつきで中身の見えない「見本のコップ」を提示。
このコップと同じ形の空コップに水を注ぎ、重さを再現してもらいます。
このときに使えるのは自分の手の感覚だけです。
見本の重さはその場で発表せず、全員の再現を記録してから。
正解を百の位から徐々に明かしていくことで、とても盛り上がりました。
後半は、見本の重さを先に公開したうえでのチャレンジ。
また、後半では電子はかりの使用もOKです。
ただし、電子はかりにのせられるのは2回までという制限付き。
見本のコップを何度でも手に取り、感覚での微調整が求められます。
このとき活きてくるのが、「日常生活での経験」でした。
「スプーン1杯って何g?」「大さじ1は何ml?」
こうした知識がある人は、微調整も非常に的確です。
今回、最も見本に近い重さを出したのは、
普段からコーヒー豆をグラム単位で扱っている利用者さん。
就労移行支援のメンバーにとっても、製品の管理や発送時の送料計算など、
重さの感覚や単位の知識は多くの仕事の中で必要とされる力です。
経験が知識になり、知識が実践で活きる。
そんな連続を、これからも大切にしていきたいと思います。