英語はレインボースターが開設当初から続けている人気のカリキュラムです。
レインボースターの英語は、先生の問いかけに子供たちが答える対話の繰り返しです。
例えば"What sport do you like?" 一人一人に質問します。"baseball"と英語で答える子もいれば、「野球!」と日本語で答える子もいます。先生との受け答えを重視していますので日本語でも全然OKです。楽しいと思って参加できることが大切なので英語は強要しません。また英語の授業はとてもにぎやかです。当てられてもいないのにハイハイと手を挙げて積極的に答える子もいます。レインボースターの科目の中では一番声を出す授業かもしれません。
実際に行うのは「単語ビンゴ」、「単語カルタ」、写真やイラストを使った「単語学習」、生活場面での「英会話」、「英語の歌」など様々。単語中心ではありますが、自然に楽しく学べるよう工夫されています。時間で切り替えて行うので気持ちや行動の切り替えも必要です。ヒートアップしがちなカルタでは、他のメンバーへの配慮や自己コントロールも求められます。
日本語だとコミュニケーションが苦手な子どもたちが英語となると活発に参加できるのは何故だろうと思うことがあります。日本語はリアルすぎて緊張するのでしょうね。英語を使えば英語という別世界でゲームを楽しむ感覚になれるのでしょうか。日本語では自分の気持ちが言えない子も「How are you?」の問いに「I'm fine.」「I'm tired.」などと答えられます。英語の方がシンプルで言語化しやすいのかもしれません。英会話では台本に従って「問いと答え」を繰り返します。定型パターンの繰り返しを通して会話のリズムやコミュニケーションのパターンを学んでいるようです。
英語が楽しい、もっと知りたい、もっと話したい、という経験をたくさん重ねて欲しいですね。それはきっと自信になり、コミュニケーション力を伸ばすことにつながります。
革工芸では皮に模様をつけるために刻印棒(こくいんぼう)という金属の道具を使います。長さは10cm程で先端にシンプルな図形が刻まれているものです。棒を片手で押さえて、上から木槌で叩いて、皮に印をつけます。
単純な作業に思えますが、やり直しができないので、細心の注意が必要です。
まず印の向きです。刻印が対称的でない図形の場合は、デザインに合うように棒の向きを合わせる必要があります。
次に刻印の濃淡。刻印棒を皮に垂直に当てて、均等な力で叩かないと、図形の印影に濃淡ができてしまいます。棒の押さえ方や木槌の持ち方、力加減、当てる角度、体の姿勢も影響します。
印と印の間隔も考えて打たなければなりません。例えばコースターでは刻印が外周に沿うように均等の間隔で打って行くのですが、これがなかなか難しいのです。刻印のラインが波打ったり、刻印どうし重なったり・・・失敗はよくあります。
刻印は、左手と左手を同時に使うだけでなく集中力が必要な作業です。協調運動が苦手な子どもたちも革工芸を通して「力加減」や「指先の感覚」が養われます。集中力もついてきます。革工芸には「縫い」や「塗り」の工程もあり、たくさんの療育効果があります。
革工芸の魅力のひとつは手作りの良さでしょうか。他の人と同じ物をつくっても違いが出ます。パスケースや財布など実用的な作品を作って自分で使っている利用者もいます。長く使っていると手の油が染みて色合いも変わってきます。これも革の魅力ですね。土曜日の革工芸を楽しみに通ってくる利用者は多いです。社会人になっても続けている卒業生もいます。
レインボースターで革工芸を経験して生涯の趣味にしてみませんか?
2023年の年末にカラオケで歌い納めを行なったばかりでしたが、レインボースター2024年のイベントも カラオケ大会で幕を開けました。昨年からカラオケの曲入れやジュース運びは子ども達の係となり、歌わないメンバーも役割を得て参加意識が高まったようです。
曲の方は「YOASOBI」や「新しい学校のリーダーズ」など今流行りのグループの曲もあれば、アニメソングや懐かしい曲もあり、「マツケンサンバ」にはやっと分かる曲があったと"ほっと"させられました。好評なので春休みにも企画予定です。ふるってご参加ください。
新谷コーチを迎えての本格的な卓球教室は2019年7月に始まりました。今年で4年になります。
卓球が初めてというメンバーも多いのですが、ラケットにボールを当てるところから始めた子供たちも今では本当に上手になっています。レインボーで卓球が好きになって学校の卓球部に入る子もいます。
写真:左右に動いてのフォア打ち練習
卓球のメリットについて調べてみました。
①基礎体力 「小さな子どもでも無理なく続けられる卓球は、体力的に負荷がかかるトレーニングを繰り返さなくても、楽しんで続けているうちにいつの間にか基礎体力を上げられるスポーツです。」
②動体視力・反射神経 「ラリーが続く卓球はボールを目で追いながら、どのように打ち返すかを瞬時に判断して行動することが常に求められます。 そのため、脳が活発に働いて活性化します。球のスピードが速いため、動体視力や反射神経といったものが鍛えられ、俊敏性が養われます。」
③集中力・判断力 「試合展開や球の回転などを考えながらプレーを行う必要もあるので、集中力や判断力の向上も期待できます。」
④コミュニケーション力・社会性 「相手と付かず離れずのちょうど良い距離感なので、対面と比べて緊張感が緩和しますし、言葉を交わさなくてもコミュニケーションが取れます。 次第に嬉しい、楽しいなどの感情が表出し、意欲が高まってきます。また試合や対外練習などを通して礼儀やマナーを学べます。」
写真:スマッシュ練習
卓球教室に参加しているメンバーの成長を見ていると、これらのメリットが実感できます。
継続は力ですね。興味のある方は体験で良いのでぜひ一度参加してみてください。卓球は楽しいですよ!
リース作りはレインボースターが開設当初から行っている年中行事の1つです。
今年は、手芸の「ししゅう枠」を使った作品にしました。中央に人形を配置して、周囲を植物の葉で飾りました。作業の最初は作品のイメージを固めるところからです。実際に人形や葉っぱを置いて見ると、何か違っていたり、新しいイメージが湧いてきたり・・・最初考えていたのとは全く違った作品に変わっていくこともあります。子供たちの発想は本当に自由でユニークです。
今回も素敵な作品が完成しました。個性あふれる作品を並べて見ていると、"準備は大変だったけどやって良かった!"という気持ちになります。次回はまた違った作品にしますので、来年もぜひ参加してください。
昭和島にある株式会社One Leaf Cloverの見学に行ってきました。One Leaf Cloverは株式会社クリーク・アンド・リバー社の「特例子会社」で、ビルの室内で水耕栽培を行う施設です。「特例子会社」は、障がい者の雇用の促進と安定を図ることを目的に、親会社が設立する子会社で、雇用にあたっては障がい者が安定して就労できるように特別の配慮をしてくれます。
出発前には、レインボーにて会社見学についての事前説明がありました。レジャー施設の見学とは違うこと、レインボーワークスからの紹介で見学できること、集団行動であること、挨拶などの礼儀を欠かさない事、そしてこれらを守れない場合は参加できない事、メンバー全員がこれらの決まりを守って行動できることを誓い、レインボーを出発しました。
モノレールの昭和島駅から会社までは、徒歩で15分程でしょうか、初めて行く所だけに遠く感じられます。制服姿の子供たちは、この夏の酷暑に耐えながら、長い道のりを黙々と歩き続けました。高校生中心ではありましたが、彼らなりに会社見学の重みを感じていたのだと思います。
会社に着くと最初に人事の方から会社の概要、水耕栽培の手順を説明して頂きました。ビルの2階では室内でレタスを栽培している様子を見ることができました。今後は軽作業を切り出してB型就労継続支援事業を併設する予定とのことでした。農業実習を経験している高校生にとっても棚の上で育つレタスには新鮮な驚きがあったのではないでしょうか。モノレールで通勤してビルの中で水耕栽培などサラリーマン農業も就労の選択先に入ってくる時代になってきました。
最後に取れたての新鮮なレタスを頂きました。見学の機会を作ってくれたレインボーワークスと快く受け入れてくれた株式会社One Leaf Cloverに改めてお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。